みなと保健所でのしつけ教室の見学

6月11日(土)に港区三田にあるみなと保健所で開催された「しつけ教室」を見学させていただきました。

主催はみなと保健所の生活衛生課さん、講師はJAHAの羽金道代様、 22名の方が参加

そのうち男性が7名女性が15名で年代も20代位から70代位までと幅広い方が参加されていました。

参加費は無料で、港区在住の方であれば基本だれでも参加できます。参加者は港区に犬を登録されている方が殆どでしたが、これから犬を飼いたいという方も参加OKとのことでした。

 

内容は講義をいわゆる2時間聴講する形になりますが、スライドを見ながら小道具も使いつつ、大切なポイントをおさえたもので講師の方の犬と飼主さんへの深い愛情を感じる素晴らしい内容でした。

毎回好評を博しているとうかがっていたのですがその通りで、是非港区在住の方にはこの機会を積極的に利用していただきたいとおもいました。次回セミナー開催は12月頃の予定です。

 

このセミナーは2005年から開催されているそうですが、私も存在を知りませんでした。行政の提供するサービスにはこのように質の高い良いものも多いですが、広く一般の人に知られていないものもあります。職員の皆さんも土曜日に出勤されて開催したりと努力されていますので是非多くの方に知っていただきたいと思いました。

特にこれから犬を飼いたいと思っている方々にこそ受けていただきたい内容です。

この日はケーブルテレビの取材も入っていて区の取組みについて紹介されるとのことでした。


 

会場ではMinato dog Passportという犬と暮らす際の基本的なマナーやルールが記載された冊子やマナー袋が配布されました。こちらも数年前にみなと保健所が区民にロゴデザイン等を募集し新たに作成したものとの事です。この冊子やマナー袋は保健所に犬の登録にいった際にもらえるそうですが、よい内容ですので区や保健所のホームページでも閲覧できるようにしてもらいたいなと思いました。

https://www.city.minato.tokyo.jp/seikatsueiseisoudan/kurashi/dobutsu/pet/pet/petbousai.html

 

会場に展示されていたパネルの中に都の条例について記載したものがあったのでご報告します。

犬をリードなしで歩かせるのは都条例違反で、拘留または科料に処せられるそうです。

ノーリードの人をたまに見かけますが、違反ですので皆さん気をつけてください。

講義の中で2点ほど印象に残った事があったのでご紹介させて下さい。

1つはお水のあげ方についてです。最近ペットショプなどでよく見るボトル式の水飲み容器、

仔犬もペロペロ舐めることで上手にお水を飲んでいますが、本来犬は下を向いてべちゃべちゃお水を飲むように身体が作られています。

その為ボトル式の物だと水を飲む量が少なくなりがちで特に仔犬は脱水症状を起こしやすいとの事でした。

普段人がいないときはボトル式の水飲みでもよいですが、ご飯の時や人がいる時は以前からある器式の容器を使っていただくようにして下さい。必ずベチャベチャと水が飛びますが、笑、それが犬と暮らすという事だと思います!


2点目は問題行動の要因の一つとしての居住スペースの見直しです。

我が家では仔犬の時以外は犬は家の中で始終フリーにしていましたが、最近では長時間のお留守番が多いため、ケージに入れて犬を飼っている方も多いようです。

その際寝床とトイレのスペース以外に遊べる場所はありますか??

トイレをした場所で寝ていたりというのをみたことがりますが、24時間中殆どをその狭いケージで過ごしている場合、ケージから出ると解放感からイタズラをしたり、物をかんだりと問題行動が起こるケースがあるそうです。

トイレと寝床だけのスペースではでは人間でいう刑務所ですよね。

お家が狭いから、という方はずっとこれが続くのではなくフリーにしてもイタズラをしない事をゴールに考えて一時期だけケージを広げるとい気持ちで試してみてください。

最も簡単に出来ることですよね。

最期に同行避難について。

港区では自然災害などが起きた場合、ペットの同行避難を認めています。

同行避難を実現する為には基本的な犬のしつけや飼い主以外の人にも慣れている事等日頃からの様々な準備が必要です。

大切な家族であるペットを守るには愛犬が周りの人間に好かれるような存在になるよう育てていく事が大切なのだと思います。

子育てと同じですね。

ペットを飼う事はとても責任が伴う事です、

しかしそれをしっかり意識した上で過ごしていれば飼い主さんも周りの人もこの上ない喜びや幸せをもたらしてくれるのが犬との暮らしなのではないでしょうか。

日頃からご近所の方とも気持ちのよい関わりをしていれば、

自然災害などが起きた際もペットも含めお互いが助けあっていけるのだと思います。

 

しつけ教室は特に問題を抱えていなくても、犬との暮らしについて何かしら考えるきっかけをくれる機会だと思います。

私自身今回参加させていただいた事で気づきがありました。

港区では町の掲示板などでもしつけ教室の広報をしているそうです。

次回開催の時はプッチからも皆様にお知らせをさせて頂きます。


最後に見学の機会を頂いた講師の羽金様、みなと保健所生活衛生課の皆様に感謝申し上げます。