沖縄で生きる犬について②

ナカゾー
ナカゾー

神奈川県にいた頃の私は殺処分も知らず里親を待つ犬がいることすら気付づきませんでした。無知とは残酷です。どうか今、動物と暮らす人、これから暮らす人は飼う前に愛護センターに一度行ってみてほしいです。ここにもしかしたらかけがえのない出逢いが待っているかもしれません。ペットショップに並ぶ犬が可愛いのは当然ですが、愛護センターにも同じ犬がいる。同じ命です。成犬は懐かないのでは?と いう声を聞ききますが我が家にいる保護した成犬は最初からとてもフレンドリーで懐いてくれています。老犬でも同じです。犬は人間の友達なのだといつも思います。犬ほど人間に無償の愛情を捧げる動物はなかなかいないのではないかと思います。本当に不思議な動物です。

愛犬捜索中に出会った一頭の犬、ナガゾーについて書こうと思います。

我が家の愛犬が白と茶色のミックス犬ということで、何頭も目撃情報の電話が入りました。特にうちの近くにいた野良犬については、ひっきりなしに電話が入りました。長浜という場所でいつもウロウロしていた犬がいて私達は彼をナガゾーと仮名を付けました。彼は鎖を引きずり青い首輪をし放浪していました。迷子なのか、捨てられたのかは分かりませんでした。

情報が入るたびにナガゾーに会い、保護する事も出来ず毎回申し訳ない気持ちでいました。ある時ナガゾーが危険な道路脇にいたため、車通りの少ない場所に移動させた事があります。ナガゾーは私の車に乗り、膝に首を乗せて、まるで家に帰るかのように嬉しそうに尻尾を振っていました。私は友人などにあたり一時保護先を探したがどこも無理で仕方なく安全な場所に置き、帰宅しました。当時、ナガゾーと同じように毎日入る情報の犬たちとこのように別れていたので、胸が張り裂けそうでした。

ある日、愛犬捜索のため愛護センターに行ったとき、私が恐れていた事が起きました。

1日目の収容檻にナガゾーがいたのです。当時は120頭ほど収容されていました。喧嘩する犬。異様な雰囲気で叫ぶ犬。怯えて震えている犬。諦めた目をして動かない犬もいました。

当時成犬引き出しは認められず、彼の運命は捕獲された時に決まっていました。そんな事を知らないナガゾーは、顔を知っている私や家族に尻尾を振り、檻を引っ掻き、この場所から早く出してと訴えているようでした。

そして4日後、また愛護センターに行き、私は無力でただただ自分が悲しくて愛護センターの駐車場で身体が動かなくなってしまいました。

仕方なく主人が一人で確認してきてくれました。

予想通りナガゾーは最終室にいて、主人に駆け寄り、檻の隙間から手を伸ばし必死に鳴いていたそうです。

は情けなかった。ナガゾーにさよならも言えず、ただ泣くだけでした。

翌日、ナガゾーは灰になりました。

彼の身体は燃やされてしまった。私は殺処分の時間、空をずっと見上げてひたすら祈るだけでした。

このような犬がたった今も変わらず沖縄では収容されています。野良犬とは野生動物ではありません

捨てられた犬は保護されることもなく絶望の中死んでいるのが実情です。ナガゾーの生きた意味、死を知って欲しく書かせて頂きました。

皆さんには全国の収容されている里親待ちの犬たちに目を向けて欲しいです。ナガゾーを救えなかった私の罪悪感は一生消えないし忘れないです。このナガゾーの死が誰かの胸に届き、処分を免れる犬が一頭でも増えたらと願っています。