先週末獣医師の箱崎様にお話を伺いに世田谷区大原のペットクリニックMARIMOにお邪魔してきました!
http://www.petspace-marimo.com/ 箱崎様は我が家にいたGRのリリーを保護した「カヤ成犬譲渡の会」のボランティアもされており、そのご縁で今回お話をうかがうことができました。お忙しい中お時間を頂戴しありがとうございました。
病院は環七通り沿いにあり駅からも5分と好立地、広々としていて飼主さんのことを考えてらっしゃるのだな~と伝わってくる病院のつくりになっています。お客様からの預かりの犬達も奥のスペースでフリーになっており安心して嬉しそうないいお顔をしていました。また伺った日もトレーナーさんがいらしていて病院内のスペースに飼主さんと犬達が集まり講習をうけていました。犬も飼主様もとても楽しげでした、こちらはペットスペース&アニマルクリニックという名の通りただ病気を治すだけの場所ではなく、飼主と犬の楽しい暮らしを全般的にサポートしてくれる場所になっているのです(^^)
現在箱崎さんは獣医師のお仕事をしながら「カヤ成犬譲渡の会」のボランティアメンバーとして避妊・去勢手術を行ったり愛護センターから引き出した犬のトレーニング、預かりなどををされている一方で3年ほど前から「女性獣医師ネットワーク」も主催されています。こちらは子供がいて長時間は仕事ができない獣医師さん向けにお仕事を紹介している活動になります。箱崎さん世代、30代前半ですと獣医師はおよそ男女比半々だそうです。
動物病院が働きかけることで状況は大きく変わると思うと箱崎さんはおっしゃいます。現実問題として1頭くらい保護犬を置くスペースは病院やトリミングサロンにはあると思うし、経済的にも人力の面でもそんなに負担はないとのこと。なんという嬉しいお言葉。箱崎さんのような獣医師さんが少しずつでも増えていく事を切に願います。それには保護活動を行う側の人々のモラルの向上やルール作りも同時に大切だと思います。知識も設備も整っているプロが保護活動に関わってくれればそれほど効率的なことはないですし、保護された動物を引受ける側も安心ですよね。
私の経験からしても獣医さんはどちらかというと研究肌で、病気を治すことに関心がありペット業界全体や動物と社会の関わりなどについて関心値が低いのを感じます。もちろん1つの分野のプロとしてその分野に精通していることは大切なことですが、どの分野も様々なステイクホルダーが関わりあって共存しているわけですから、箱崎さんのように広い視野を持って貢献することを念頭にお仕事をしていける人材がこれからは必要とされる世の中になっていくのではないでしょうか?関わるステイクホルダーすべてがある程度安定してハッピーでなければ業界全体の発展や存続が難しくなると思うからです。
最後に殺処分を減らしていくにはどのようなアプローチがよいか改めて伺いました。 動物病院やサロンなどから働きかけていければ一番よいのではないかと思う、新規に保護施設をつくるという方法もありますが、すでに存在するプロの方でお手伝いをしてくれる人が増えていけばとてもよい思うとおっしゃってました。本当にその通りですね。
MARIMOさんでも家族募集中の犬の張り紙がしてあり、その犬達が実際に病院にいればこのような事を知らなかったお客様や近隣の方への普及啓発にも大きく貢献していると思います。
これからは箱崎様のような若い世代の獣医師さんが幅広く活躍してくださるよう、またMARIMOさんからよい循環の輪が日本全国に広がっていくことを切に願います。
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