先回のブログでご紹介したようにカヤの会は少しずつ若い世代にバトンを渡していく準備をしています。そんな中、現在の課題はなかなかフォスターボランティアさんが増えない事になります。登録されているフォスターさんは30名程いらっしゃいますが、すべての方が稼動できる状況にいるとは限らず、動物を預かるのにはそれ相応の責任もありますし、病院に連れて行ったり、搬送や運搬をするなどの実務がある為、気持ちだけではできない現実があるようです。犬と暮らした経験値も大切です。日本の場合住宅事情が許さなかったり一人暮らしも多い為、フォスターをやりたい気持ちはあっても現実無理なケースも多いと思います。カヤの会のHP上でもフォスターさんの募集をしています、預かり日記もあるのでご興味のある方はご覧になってみてください。http://cajadog.com/
最後に日本の現状について。
東京都の場合、センターの収容動物の数は年々下降傾向にあります。その為会の活動も最初の頃と比べると変化がありました。以前と比べ飼いきれないとか、病気になり、という相談が増えてきたとのことです。カヤの会では個人の理由で飼いきれない、というケースはきちんとご説明やアドバイスをした上でお断りしているそうです。また病気に関してはよくお話を聞いた上で、ケースバイケースでご対応されているとのことでした。今後日本は益々高齢化社会ですから、高齢によりペットに責任を取れなくなる人が多く出てくるのではないでしょうか。犬や猫は13年から長ければ20年以上生きますから、自分にもしもの事があった場合を想定して、代わりに任せられる人がいるのか、飼う前に良く検討する必要がありますね。
東京都のセンターに持ち込まれる犬の数が少なくなってきたといっても未だ全国規模では年間約3万8千頭(2012年統計)の犬が殺処分されているのが現実です。蛇口を閉める活動も大切ですのでそれにはどうすればよいかご意見を伺いました。「まずは店頭でかわいいな、とか欲しいなという軽い気持ちでペットを飼わないようにする事、動物を飼うことは非常に責任がある事だということを皆さんに理解してほしい、また販売している側も、販売する先にどのような現実があるか理解し、販売する相手に飼主になるとはどのような責任がついてまわるのかをよく説明して欲しい」とおっしゃっていました。
また2014年に入ってから著名人の方が財団を作られたり、Tokyo zeroのグループができたり、環境省の牧原プロジェクトなどもスタートし、様々な動きがありますがこちらに関してどう思われるかも聞いてみました。「いろいろな動きがあるのは良い事だと思う。だからこそ最後までしっかり取り組んでほしい。また都道府県によりセンターの対応や状況にかなりの格差があるのでその部分を解決していって欲しい」とのことでした。
10年のご経験と歴史を踏まえて、これからまた少しずつ形を変えながらパワーアップしていかれるであろうカヤの会さんに期待しています。インタビューにご対応頂きありがとうございました(^^)
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