カヤの会の特徴は先回のブログでもご紹介したように、主要メンバーとして獣医師さんが関わっているということになります。プロが関わる保護活動が今までも、そしてこれからもカヤの会が目指していくものになります。その輪は広がりつつあり、あらたな獣医師さんのご協力があったり、若い人にバトンを渡していく準備をしているというお話もしてくださいました。
写真は主要メンバーの田中さん。
旦那様の経営する田中動物病院が活動を大きくサポートしています。センターから引出した犬の多くはこちらで健康チェックや避妊・去勢手術を受けます。センターから引出しを行う際も医学的見地を持つ田中さん達が客観的にスクリーニングをしています。それでも噛み癖が重くでてきたり、外部のプロのトレナーさんとトレーニングを重ねても一般家庭に譲渡は難しい犬がいるのが現実です・・。もちろん問題のない犬もセンターにいます。清水さんも山崎さんも犬は子供と同じとおっしゃいます、先天的にもっている性格や脳の作りもあるし、後天的に前の飼い主さんとの暮らしでついてしまった癖もある。子犬の時から飼うにしても、保護犬を飼うにしても生き物ですから、適正な飼育環境を整え、適正な指導をする必要があるということを念頭において欲しいとおっしゃっていました。保護犬のメリットは成犬が多いですから大きさ、性格が判っている事になります。
今は殺処分ゼロというキャンペーンが高まっていてそれは良いことでもありますが、現実には専門家からみて、引出して犬も人間もとうてい幸せにはなれないと判断するケースもあるのだ、ということを皆さんにも理解してもらいたいと清水さんもおっしゃっています。ゼロは結果であり、数字だけにフォーカスするのは危険ということですね。
現在、清水さんのところには犬5頭、猫2匹、山崎さんのところには犬2頭がいます。すべて保護犬で、清水さんのところに訓練を重ねてもなかなか一般譲渡が難しい狼犬と黒柴犬もいます。狼犬にかかる訓練費は会とは別に〈ビビ基金〉としてバザー等を行い集めておられます!秋ごろ開催予定ですのでまたその頃ご紹介させていだたきます。
お二人とも年齢のこともあるし、そろそろ普通の犬好きに戻らせて欲しいな~とおっしゃいておりました。また体力的にも精神的にも大変なこともあるけれど、新しい飼主の方から、「ありがとう、この犬と出会えてとっても幸せです」と言われるとあーよかった、またがんばろうという気持ちになるともおっしゃていました。若い世代がしっかりタスキを受け取って、こんなに多くの保護団体が存在しなくてもよい社会に変えていきたいですね。次回は今ある課題と日本の現状についてのご意見について記載します(^^)
コメントをお書きください